メロディのアーティキュレーション:この曲どう料理する?ギタリストのアレンジ術40策(36)

アーティキュレーションFinale

図は、楽譜ソフトFinaleで「アーティキュレーション」という項目を開いたときのその一覧です。

 

「この曲どう料理する?ギタリストのアレンジ術40策」シリーズ第36回では、これまであまり触れることができなかった、「メロディ」に関することについて一言書いておきたいと思います。

 

メロディラインはコード進行以上にその曲を印象付けている、というか決定づけている要素ですのでこれをアレンジする場合、どのようにすればよいのか考えてみます。

 

メロディに焦点を当てたアレンジというのは、メロディラインそのものや音程を変えるのか変えないのか、メロディのリズムやタイミングを変えるのか変えないのか、ということを考えたうえで、元々のメロディーラインにアレンジを施してゆくことになるでしょう。

 

そして、伴奏のコード進行とリズムパターンを変えるのか変えないのかということも同時に決定してゆく必要があります。

①メロディ自体を変化させてコード進行やリズムパターンも変化

 

②メロディ自体を変化させてもコード進行やリズムパターンに変更はない

 

③メロディ自体に変化は無いがコード進行やリズムパターンが変わっている

 

④メロディもコード進行もリズムパターンも特に変化は無いが、何かを変える(アレンジ)する・・・

②と④は、その違いが曖昧に見えますが、②は音符の音程や音価に明らかな変更を加えるもの、④はそのメロディ自体を変化させることは無く、弾く際のニュアンスや強弱・タッチなどに変化を加える・・・・・・いわゆる「アーティキュレーション」にあたります。

 

これは「アレンジ」とは異なる次元ですが、曲の雰囲気に大きな違いをもたらす大事な要素でもあるので、取り上げてみました。

 

強弱やアクセントをつけたり、レガートとスタッカートなどの使い分けをすることだけでも

メロディというものは違って聞こえます。 

 

加えて、楽器独自の性格もあります。ギターという楽器は、特にオーケストラ楽器などには出来ないとても魅力的な音が出せます☆

 

よくご存じのようにスライド、チョーキング、ブラッシング(ミュート・ストローク)などですね。

 

またバイオリンなどでもやるピチカート奏法やスラー(ハンマリングやプリング)、トレモロといったものもギターでやるとまた一味違った趣があります。

 

さらには、ラスゲアードやアルサプア、ゴルペなどのフラメンコ奏法やジャズでも頻繁に使われるオクターブ奏法アコギソロギターやクラシックでもアクセントとなる各種ハーモニクス奏法などなど。これらはそれ自体が、高度で繊細な技術であったりしますが同じ音符を弾くにしても何気にスライドで入ってくるとかトレモロ的装飾音符が頭に着いているとかピッキングではなくスラーのみで弾くなどのちょっとした工夫でメロディライン自体には手を加えずともメロディの表情はずいぶん違ってくるものです。

 

ともあれ、

 

「まず初めに、うたありき」

 

「歌えるものしか弾けぬ」

 

「歌うように弾く」

 

という昔からの言い伝え(笑・・・そんなもんあったっけ?)ではないですけどメロディを歌うときのその自分が出したいニュアンスであるとか楽器という機械的な道具からいかに声のような人間的な柔らかさや豊かさを引き出すかを考えると、あらゆる奏法を駆使してでも

自らの心の内にある音楽を表したいと思うのが我々人間ではないでしょうか?

 

アイデアの紹介だけで終わりましたが、メロディを歌うという観点で一音一音に、様々な表情をこめながらより自身のイメージに近い音が出せるよう、色々試してみてはいかがでしょうか?


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