3コードのブルース:この曲どう料理する?ギタリストのアレンジ術40策(16)

第10回以降は、

(10)まずはマイナー代理コード

(11)ダイヤトニックコードで彩を

(12)ルート音そのままでコード内の音を変える

(14)セカンダリー・ドミナント

(15)テンション・コードについて

という流れで「コードを変える」というテーマできました。ちょっとジャズ系の内容が続きましたので、今度はそのルーツでもあるブルースにフォーカスしてみたいと思います。

 

ブルースも、このシリーズの題材であるHappyBirthdayToYouの原型同様、基本は3コードで表現可能です・・・

 

しかし、普通のHappyBirthdayとも何だか雰囲気が違ったものになります↓

ブルースという音楽の面白さは、これはフラメンコにも言えるのですが、メジャーともマイナーともとれるような独特なよそおい(モード)にあると思います。ここで少しブルースの特徴をざっとまとめてみます↓

最もシンプルな定番のブルースというと

①12小節の繰り返し

②コードはⅠ、Ⅳ、Ⅴのスリーコード(主要三和音)のみ

③コードの中身はすべてドミナント7thコードになっている

 

また、曲をブルージーにさせるスケールというと

④マイナーペンタトニックスケール

⑤メジャーペンタトニックスケール

⑥そこにいわゆるブルーノートという臭う音(笑)を追加する

という6つのポイントを知っておくと良いのではないでしょうか。聞いたことのない言葉がもしあればこれを機に調べてみることをお勧めします。

 

 

最後に、楽譜でもこれらの要点をまとめておきます。動画と同じキー、Aの3コードブルースの参考譜面です↓

定番スリーコード・ブルース(A)

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