ワンマンオーケストラ&ワンマンバンド奏法:この曲どう料理する?ギタリストのアレンジ術40策(39)

今回はアレンジにギターの荒業、アドバンスト・テクニックを活用することについてお話します。ギター1本でのオーケストラ風な重厚感のあるハーモニー&メロディを弾けないものか?そしてギター1本でバンド演奏をやってのけることは出来ないのか?という憧れを抱く方も多いのではないでしょうか?これはフラメンコギターのラスゲアード奏法やアコギロック系のスラム奏法を用いて挑戦することができます。

ワンマンバンドやワンマンオーケストラのようなギター奏法

ラスゲアード奏法とは? 

 

とりわけフラメンコギターに特徴的な右手のすべての指1本1本を駆使したかき鳴らし奏法のこと。正確にリズムを刻んだり、コードを細かな連符で刻んだり、コード全体の音をトレモロ化したように滑らかに細やかに響かせたり、様々な使用法があります。コードフォームを変えながらトップのメロディを動かしてラスゲアードを維持するとワンマンオーケストラともいえるストリングス風のサウンドも夢ではありません。

ワンマンバンドやワンマンオーケストラのようなギター奏法

スラム奏法とは?

 

ギターのボディ上部をバスドラムに見立て、指板と弦が当たる音をスネアに見立てたりと、ドラムの音に近いニュアンスでコードを弾きながらもパーカッシブな打音を加えるというハイテクギター奏法。ここにアルペジオやメロディを絡めたソロギターのスタイルはワンマンバンドのような印象を与えます。


奏法の具体的な内容は膨大ですので、今回はアイデアということにとどめます。実際の奏法の詳細は、また別のシリーズで☆


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