「ダイアトニック」とは?:音楽のタネあかし!?ダイアトニックコード①:知識ゼロからのギターコード攻略(15)

あなたは「ダイアトニックコード」をご存じでしょうか?ダイアトニックという言葉は古代ギリシアまでさかのぼるようですが、同じ系列の用語でペンタトニック、クロマチックなどという言葉があります。色々なスケールを練習している方ならおなじみかと思います。

 

曲づくりの基本でありコードを学び使えるようになる為の道しるべとなるのがこのダイアトニックコードだと言っても言い過ぎでは無いでしょう。ダイアトニックスケールから導き出せる基本コードのことなのですが、言葉では少々難しく聞こえますよね。

 

 

「ダイアトニック」とは?

ここでちょっと用語について押さえておきます。次の3つです。スケールは「音階」のことですね。

 

 

・ダイアトニックスケール

・ペンタトニックスケール

・クロマチックスケール

 

 

ダイアトニックスケールは7音の音階、つまりドレミファソラシ(ド)です。いくつかタイプがありますがここでは簡単に「ドレミファソラシド」としておきます。

 

ペンタトニックは「5音音階」のことで、童謡のメロディやロックのアドリブでしばしば聞かれるフレーズなどはこの音階がもとになっていることが多いです。ドレミファソラシド全ての音を通過するのではなく、どこかに跳躍があって音を飛ばしていきます。これに対し、ダイヤトニックは1段も階段を飛ばさずに上る(下る)のです。それでダイヤトニックは日本語では「全音階」と言います。

 

クロマチックスケールは「半音階」つまりピアノの白鍵盤だけでなく黒鍵盤も全て含む音階のことです。

ダイアトニック、ペンタトニック、クロマチック各音階
ダイアトニックスケール
ペンタトニックスケール
ペンタトニックスケール
ダイアトニック、ペンタトニック、クロマチック各音階
クロマチックスケール

ドレミと同様、コードも7つ

さて「ダイアトニックコード」とは何なのか、音符で表してみましょう。

 

トライアド(三和音)でもいいのですが、前回まで見てきたセブンスコード(四和音)のほうが各和音の特徴を表しやすいのでここでは四和音のみご紹介します。今回は、コードフォームはAフォームのみです。

ダイアトニックコード
Cダイアトニックコード:五線
CMaj7
CMaj7
Dm7
Dm7
Em7
Em7
FMaj7
FMaj7

G7
G7
Am7
Am7
Bm7b5
Bm7b5

 

ご覧の通り、ドレミファソラシド各音をもとにコードを作ってみると上記7つのコードが出来る、それをまとめてダイアトニックコードと呼んでいるわけです。

 

「コードによるドレミファソラシド」と言うも出来ますね。ドのコードはCMaj7、レのコードはDm7、ミはEm7・・・という風に。実際に、順番に弾いてみてください。単音のドレミより、厚みがあり豊かなドレミファソラシドに聞こえたのではなでしょうか?

 

 

ドレミ各音には「性格」がある!?

ドレミファソラシド各音を基音としてコードを組み立てたら2個のMaj7コードと、3個のm7、1個のドミナント7コード、1個のハーフディミニッシュコードが出てきました。それぞれのコードの響きはどうでしょうか?少なくとも4種類コードがあります。このように7つのコード各々に個性があり、当然その基音となっているドレミファソラシド各音にも個性があるのです。

 

「アブラハムには7人の子」「7人のこびと」など例えはいまいちかもしれませんが、7人7様の得意なこと苦手なことがあるように、7つのコードのそれぞれの個性を知ることでどのようにコードを使えばいいのかが見えてきます。作曲はもちろん、ある曲のあるコードにテンションをもう少し加えてスパイシーにしたい時や、コード進行を変えてみたい場合など、欠かすことのできない知識であり、感性になります。

 

 

どのような「性格」があるのか、次回お話してゆきたいと思います。

 

 



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