フラメンコなコード進行の秘密を図式化

フラメンコのコード進行

レッスン中に板書した内容から。お題は、「A」というコードにたどり着くために、どのような経路で、つまりコード進行で進んでゆくのか?でした。

 

音楽とはじつに不思議です。まさに神秘です。確固たる目的地に引力が働いていてそこに向かうとき、東から向かったり、西ルートを使ったり、そこでまた見える景色も異なるように、音の響きも絶妙に変化する・・・。

フラメンコのコード進行といっても、そもそもフラメンコ音楽では基本的に3つのモードを駆使しているのですが、特にスパニッシュなサウンドのする「フリジアン」モードについて、Aのコード(キー)への解決の例で説明したものです。

 

メジャー・ダイヤトニックコード理論で言う所の、Ⅵm⇒Ⅴ⇒Ⅳ⇒Ⅲというコード進行は特に分かりやすい響きの代表例ですが、その終止コードであるⅢのコード(ここではAメジャーもしくはA7となります)へどのようなルートで到達できるのか、到達するのがフラメンコな響きになるのか、を解説しました。

 

同じ山頂へ向かうにも、登山ルートは1つじゃない、どこかで聞いたことのある話ですが、音楽でも同じことが起こっているようです。その楽譜に縛られない、「こうも行けるしこっちからも行ける」という自由がある、これもまたフラメンコ音楽の魅力です☆興味のある方は是非お尋ねください。