子供が音楽を楽しめる環境づくりと教室のあり方

仲間、ライバル、親子、世代間交流、こういった要素の方が、何をどう教え込むかよりも重要だったりするように思えてきます。教育の現場では主体的学びとかいう言葉を使うようですが、環境の中で試行錯誤を繰り返しながら自ら学びとってゆくのでなければ、なかなか本当の成長に繋がっていかないと私も実感しています。


我が子を例にとりますと、家のそこら中に楽器が手の届くところにあったからといって練習するでしょうか?・・・(^-^;やはりしません。彼らを観察していると、いったいどういう時に自発的に楽器に手を伸ばすのか??

 

・・・今のところ2種類発見しております。

 

ひとつは仲間です。「今度、〇△くんが遊びに来て、ミニコンサートをやるんだ~。君たちもやったことのある曲◇☆を一緒にやろうと思うんだけど・・・」こんな感じでけしかける。すると急に思い出したように練習しはじめて、「本番いつ?あした?」などと聞いてくるパターンです。

 

もう一つは歳が比較的近い(特にお兄さんお姉さん世代の)上手い子を目の当たりにしたときです。自分より少しだけ上手でもいいし、めちゃくちゃレベルが高い人でもいいです。ウクレレ日本一に輝いたR!kuya君が来た時や、映画の中で演奏シーンが出てきた時などは、彼らのモチベーションを大いに刺激しました。

 

このような主体的な姿勢でいてくれれば、あとは一つひとつパズルのピースを埋めてゆくように技術的音楽的要素を注入してゆくだけです。もちろん教える側にちゃんとした地図があってのことですが。教科書のページは順番にめくるのが望ましいですが、あまり気にしなくても構わないと私は考えています。