コンビネーション・オブ・ディミニッシュ・スケール(通称「コンディミ」)とも、シンメトリカル・ディミニッシュド・スケールとも呼ばれる、いわゆる8音のディミニッシュ・スケールについて、応用力が比較的高いかなと思われるスケール・フォームを紹介します。これは左手の移動の練習、人指し指から小指までまんべんなく使うエクササイズとしても大変おススメです☆
図はCディミニッシュ・スケールです。これはご存知のようにD#(Eb)とも、F#(Gb)とも、Aとも言えます。音程間隔が常に「半音・全音~」と一定しているため使用する音は全て同じだからです。基本的にこのCディミニッシュ・スケールと対応するコードはC7、そして半音上のC#dim7(Dbdim7)とお考えください。もちろんこの同じ一つのスケールでD#7(Eb7)、F#7(Gb7)、A7、およびEdim7、Gdim7、A#dim7(Bbdim7)にもマッチした響きがします。

では次に左手の運指を見てゆきましょう。各弦4音のスケールフォームなので同じパターンを繰り返すわけですが、③弦と②弦間の移動だけ異なります。少し難しいポジション移動を含みますのでじっくり練習して覚えていただけたらと思います。指番号1-2-4-4の二つ目の4(小指)の移動、3-4-2-1と4-4-2-1の二つ目の4(小指)への移動は全てストレッチではなく1フレット分のポジション移動です。

ディミニッシュ・スケールは結論から言いますと、3つの種類しかないということです。ひとつのディミニッシュ・スケールで、12半音のうち4つのキーを受け持ってしまうわけですので、12キー全てを網羅するには以下の2つのフォームを覚えればよいということになります。

そして、B(及びD・F・G#)ディミニッシュ・スケール、そしてC#(及びE・G・A#)ディミニッシュ・スケールが当てはまる各コードをまとめると以下のようになります。Cも含めて3つ並べてみます。
B(及びD・F・G#)ディミニッシュ・スケールがよくサウンドするコード
B7 Cdim7
D7 D#dim7(Ebdim7)
F7 F#dim7(Gbdim7)
G#7(Ab7) Adim7
C#(及びE・G・A#)ディミニッシュ・スケールがよくサウンドするコード
C#7(Db7) Ddim7
E7 Fdim7
G7 G#dim7(Abdim7)
A#7(Bb7) Bdim7
C(及びD#・F#・A)ディミニッシュ・スケールがよくサウンドするコード
C7 C#dim7(Dbdim7)
D#7(Eb7) Edim7
F#7(Gb7) Gdim7
A7 A#dim7(Bbdim7)

最後に参考として、このディミニッシュ・スケールに対応するdim7のコードトーンのフォームを図にしておきます。全ての弦において、上昇下降とも、左手は人指し指と小指のみ使います。



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